アトピー性皮膚炎は乾燥がきっかけ?

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最近ではアトピー性皮膚炎は珍しい病気ではなくなってきました。
特に小さい子供の場合は10人に1人がアトピー性皮膚炎ではないかといわれています。
また、発病状況には地域差もあるようで厚生労働省の研究によると、小学生の場合は北海道や東北地方でアトピー性皮膚炎が多いということがわかっています。
これは、寒さで乾燥しドライスキンになりやすいからだと考えられています。

中学生以上になると地域差がなくなっていくのですが、これは服が汗やほこりで汚れていたり、他人の目が気になってかえって悪化させるようなことをしてしまったりというほかの要因が増えていくからだと考えられています。
いわれてみると、学生服ってほとんど洗濯しないで毎日着ていますね。
朝シャンをしたり、デオドランドスプレー等で汗を抑えたりしていても、服が汚れたままでは雑菌が繁殖してしまいますね。

では、なぜ乾燥がきっかけでアトピー性皮膚炎になるかというと、冬の寒さと乾燥した気候は、肌の水分も奪ってしまいます。また、寒さは血行不良を引き起こし、体のすみずみまで十分な栄養がいきわたりにくくなります。

健康な人の皮膚は皮脂や角質細胞間脂質、天然保湿因子などによって保湿され、外界から刺激物が入ってこないようにバリア機能が働いています。
ドライスキンになると、角質の水分含有量が減ってしまうのですが、皮脂量も減り、角質と角質をつないでいる角質細胞間脂質も減ってしまうので角質層が乱れ、隙間が出来てしまいます。
その隙間からダニやほこりなどの刺激物が侵入してくると人体に不審なものを入れてはいけないとアレルギーの抗体(IgE抗体)が反応して炎症を起こしてしまうのです。
本来ならばい菌やウィルスなどの人間にとって有害な異分子を外敵として攻撃をするはずの抗体が、ほとんど無害な花粉やダニ、ほこりなどのものを外敵と判断して攻撃してしまうのかはまだ研究が進んでいません。
もし、免疫の不具合な働きを解消する方法が解明されたらノーベル賞級の大発見でしょう。

さて、IgE抗体はアレルギーを引き起こす元となるアレルゲンに対応していくつも種類があります。
IgE抗体の種類は人それぞれです。抗体を持っているからといって必ずしも発症するわけでもありません。
また、環境や成長段階が変わるとアレルギーの発症や悪化の因子が変わっていきます。

アレルギーの血液検査ではどのアレルゲンに対してIgE抗体を持っているかということだけです。
大切なのは、今、どのアレルゲンに対して反応が出ているのかを突き止めてそれに対して対策を採っていくということです。

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