アトピー性皮膚炎=アレルギー体質ではない?

アレルギーの反応時間

Q.アトピーになりやすい人はアレルギー体質なの?

A.違います。アレルギー体質ではない方もいます。

 

アトピー性皮膚炎になりやすい体質だからアレルギー体質なのだと早合点して結論づけるのは間違いです。

アトピー性皮膚炎の方の血液を調べると、IgE値が高い人が多くいらっしゃいます。

だから、

「ダニのIgE値が高い人はダニが原因でアトピー性皮膚炎が起こるんだ!」

「卵のIgE値が高い人は卵が原因でアトピー性皮膚炎が起こるんだ!」

と考えがちですが、それは少々早とちりな考え方です。

 

遅延型反応と即時型アレルギー

 

IgE値が高いのは、ぜんそくや花粉症のようにほこりやダニ、花粉などを吸いこんだら30分以内に発作を起こすような「即時型アレルギー」を引き起こしやすい体質を示すものです。

異物が侵入するとすぐに皮膚がかゆくなるのは蕁麻疹です。

アレルギーの反応時間

アトピー性皮膚炎は「遅延型反応」といって、異物に接触してから48時間以上たった後に反応を起こすのが普通です。

だからアトピー性皮膚炎は、「遅延型反応」であり、「即時型アレルギー」ではありません。

もちろん、皮膚にアレルギーが起こると湿疹は悪化してしまいます。

でもだからといってアレルギーがアトピー性皮膚炎の直接の原因だとは言えないのです。

 

IgE値はあくまでも目安として判断する

 

また、アトピー性皮膚炎でもIgE値が低い方もいますし、すべすべ肌で湿疹も全くないのにIgE値の高い方もいます。

IgE値が高い方はぜんそくや花粉症を起こしやすいけれど、その人がアトピー性皮膚炎になるかどうかは全然別の問題です。

ただ実際はおそらく、アトピー性皮膚炎になりやすい素質、ぜんそくや花粉症を起こしやすい素質の両方の素質を持っている方が多いでしょう。
要するに、アレルギーとアトピー性皮膚炎の関係はまだわからない部分が多く、血液検査だけで湿疹の原因がわるるなんていうことはおかしなお話です。

そもそもアトピー性皮膚炎を治療していくうえで、日常生活の中で何が湿疹を悪化させているのか?

その悪化要因を見つけるのが一番大切なことです。

 

検査の結果などは、実際にはあまり関係のないことだと思います。

だから、検査結果にあまりにも過剰に反応しすぎるのは良くありません。

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