食生活とアトピーの関係③

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アトピーと食事制限

アトピー性皮膚炎を発祥している方の中には、食物アレルギーに対して気を使いすぎている方も多いようです。
これは食物アレルギーとアナフィラキシーショックを同じものだと考えているためかもしれません。

アナフィラキシーショックというのは、急性アレルギー反応のひとつで、アレルギー症状が短時間で全身に起こるという特徴があります。
スズメバチの毒やソバ等の食物によって引き起こされることがありますが、あるアレルゲンを摂取して免疫をもった人が、再び同じアレルゲンを摂取した時に、急激な血圧低下、呼吸困難、全身の蕁麻疹などのショック症状を引き起こす場合を言います。

食後すぐに激しい運動をすると、血液は筋肉の方へ集まり、消化機能が低下します。その結果、アミノ酸にまで分解されずに蛋白質が腸で吸収され、免疫細胞がそれを異物と認識してアレルギー反応が起きるという食物依存性運動誘発アナフィラキシーが食物のとの関係で問題になります。

これを知らないで行動をして不幸な結果になった場合もたくさんあります。食物によってじんましんがでたり、気分が悪くなったりした場合は「自分は決して動かず近くにいる人に救急車を呼んでもらう」ということをご家族にも徹底しておきましょう。

アトピー性皮膚炎と診断された場合は、牛乳・大豆・卵(卵白)という三大アレルゲンを取らないようにしましょうと指導されることが多いようです。

でも、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの因果関係はまだ解明されていないことが多く、全てを食事のせいにするという考え方は否定されています。

三大アレルゲンの完全除去は手っ取り早い方法といえなくもありませんが、むやみやたらに全てを除去してしまうのではなく、食物除去・誘発試験で原因となる食物を特定して対策をするという方法が好ましいです。
特に成長期のお子さんの場合、完全除去職を続けていると経口免疫寛容が得られないので、栄養のバランスが偏ってしまいますし、特定の食物が一生食べられないことになってしまいます。

元気に生きていられれば、食べられないものがあっても困らないという声も聞こえてきそうですが、人間は成長するにしたがってあらゆる食物に対して耐性が出来てきます。

とりあえず可能性のあるものを全て除去してしまえば大丈夫だろうという安易な方法ではなく、個人個人の状態にあわせよりカスタマイズされた対応をしていくほうが時間がかかっても結果的には生活の質を上げていくことにつながると思います。

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