食生活とアトピーの関係①

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アトピーの方は脂質の取り方に気をつけなければなりません。
特に体にいいとされ、必須脂肪酸の一つとして知られているものにリノール酸があります。

リノール酸はN-6系といわれる脂肪酸、紅花油、グレープシードオイル、コーン油、綿実油などに多く含まれています。
エネルギーの原料となったり、コレステロールを下げる働きがあるので身体に必要な成分ですが、身体の中で作ることが出来ないものなので食事でとらなくてはいけないものです。

しかし、必要なものという意識が強すぎたのか、食用油の他、ポテトチップス、マヨネーズ、ドレッシングなど多くの食べ物に含まれていて、日本人は取りすぎの傾向にあるといわれています。
40年ほど前は、一日平均5~6グラムだったリノール酸は現在では14グラムにまで増加しているという調査結果があります。
総脂肪酸中の含有量は25グラムで世界一だということです。

健康に良いはずのリノール酸も取りすぎると善玉コレステロールを減らしてしまったり、炎症を引き起こしたりすることになります。
また、アトピーへの影響も言われています。
リノール酸の過剰摂取がアレルギーの過敏体質を増やすということなのでしょう。

そして、実は大人以上に乳幼児に影響を与えています。
不思議に思われる方もいるかもしれませんが、リノール酸の過剰摂取は幼児にも広まっています。
日本人女性の母乳に含まれている総脂肪酸中のリノール酸含有率は13%です。
ドイツが9%、オーストラリア・スウェーデンが8%といいますから、かなり高い数値になっています。
また、粉ミルクにも15^20%のリノール酸が含まれています。

日本で乳幼児にアトピー性疾患が増加したのは、リノール酸の過剰摂取と無関係ではないと考えられています。

このようなリノール酸の過剰摂取を防ぎ、アトピー性疾患を発症しないために役立つのがαリノレン酸です。
リノール酸がアレルギー炎症反応を引き起こすプロスタグランディンという物質を作り出して、炎症を悪化・長期化させてしまうのに対し、αリノレン酸はプロスタグランディンを作るもととなるアラキドン酸の生成を抑えるので、プロスタグランディンが発生しにくくなり、アレルギー性疾患の症状も抑えられるという訳です。

臨床でもαリノレン酸を意識的に摂取したことにより、「皮膚のかゆみが減った」、「アトピーが治った」、「口内炎などの炎症がおこらなくなった」などという効果があらわれています。

このαリノレン酸ですが、シソ油やエゴマ油などに含まれています。こういってもピンと来ない方もいるかもしれませんね。
では、DHAやEPAを体内で生成してくれる物質といえばなじみがあるかもしれません。
エゴマ油やシソ油を日常的に取り辛ければ、ツナ缶などを調理に利用すると良いでしょう。

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